(1)生前退位について


・平成天皇の信念

<aside> 🗣️ 全身全霊でもってお勤めを果たすのが象徴天皇の責務であって、そのお勤めを高齢だからという理由で軽減したり摂政に代行させたりするなど、あり得ないことである

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・終身在位の天皇の場合は、その「死」によって時代が断ち切られ、喪失感の中で次の時代が始まるのが義務付けられていた

・今回の生前退位の場合は、そうした断絶や負担、喪失感は一切なく、軽やかな雰囲気で退位することができた

(2)皇室観の変化


・平成と令和で皇室を取り巻く環境は変化している

平成

14発の追撃弾皇居方面に向けて発射

地下鉄や神社でボヤが起き、ゲリラ事件が多発

令和

ゲリラ事件は一件も起きていない

批判は皇室ではなく政府に向いている

日本の皇室と欧州の王室


<aside> 🗣️ 皇室と王室の違いには「世俗性」がある

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・皇室を世俗的なものから隔てている大きな要素は「祈り」と、それに付随する精神性

・天皇は、人々の安寧のために祈るのを、先祖から受け継いできた使命だと考えている

・古来、日本における神々は、怒り荒ぶる存在であり、祟りをなす存在でもあった。その神々の怒りを鎮め、統制し、守護する側に導く力を備えているのが天皇だと見られており、祈りの役割はそこに由来する。